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8割の森が危ない! これは世界の危機だ

 

「気候変動に起因し、森林は85%減」と科学者たちは言う

 科学者は、気候変動による4℃の気温上昇がアマゾンの熱帯雨林の85%を破壊すると言います。また、控えめな温度上昇の推測でも、100年以内に森林の2040%が損失されると言われています。

 

森林破壊、気候変動がアマゾン熱帯林の生態系の回復を脅かす

 

アマゾン川流域全体の気候のあらまし ― By Mongabay.com 2012年1月19日
アマゾン川流域全体の気候のあらまし ― By Mongabay.com 2012年1月19日

 アマゾン川流域は上図の太い青い線の区画にあります。2011年の3ヶ月間で乾燥し、平均降水量は、4つの土地被覆クラスに覆われ、区分されます。 矢印は、セラード(サバンナ/森林)の植生を含む南東部の北西では継続的に湿潤な状態から、長い顕著な乾期のトレンドになることを強調しています。上図は、自然条件とキャプション・テキストのイメージについて、ダビッドソンから抜粋したものです(2011年)。

 

 研究者ダビッドソン氏は、「森林伐採、森林劣化、気候変動が悪化した場合、2005年から2010年にアマゾンの熱帯雨林の影響を受けた広大な地域において、干ばつのような状態が起こる可能性がある」と警告しています。

 またダビッドソン氏は、「森林減少と森林劣化、及び火災と伐採の双方により、アマゾン川流域に降る雨の約3割を占めている森林蒸散を減らすことになる。一方、大西洋では、気温が盆地に到達する水分量を減らすことになる」と調査報告をしています。干ばつにより、さらに降雨が減少して、森林火災の危険性が増大するということです。

気候変動 

 

 

国連環境計画(UNEP)「世界的な極端な気象現象の1つとして、アマゾンは雨量減少区、ペルーアマゾンで降雨増大区に」

 

 国連環境計画は、「アマゾンの熱帯雨林は、クリティカルマス(効果的な森林量)を失い、さらに枯死を引き起こし、アマゾン盆地内部の水循環を減少させる可能性がある。アマゾンの熱帯雨林の悲惨な未来を予想している。これらの予測は、部分的に熱帯である大西洋の海面温度にアマゾンでの干ばつが関係しているという最近の研究に基づいている。 熱帯の大西洋が温まるように、南部のアマゾン-ブラジル農業の中心地であるパラとマット・グロッソ州では、より高い気温と少ない降水量が記録される場合がある」としています。

 それは、もともと森林だったパラとマット・グロッソ州からゴイアス州にかけて、巨大な牧場と巨大な大豆生産畑が作られたため、森林や生態系破壊が進み、土壌から大気の状態が変化したためとも指摘されています。

  

   アマゾン熱帯雨林への将来の脅威

 

  2008731日のAFP通信によると、20006月~20086月の間に、15万平方キロメートルのアマゾンの森林が伐採されました。 森林率は2004年以降鈍化していますが、森林の損失は当面継続すると予想されています。 これはブラジルのアマゾン森林の過去、現在および将来の潜在的予測によるものです。

 

2008年報告/アマゾン熱帯林の半分は20年以内に消滅の危機!

 

  2008227日のMongabay.comによると、最近の傾向について王立協会の哲学誌に掲載された研究では、アマゾンの熱帯雨林で伐採や森林火災の傾向が継続する場合、熱帯雨林の半数以上が20年以内に破壊されると警告しています。

 主筆のダニエルNepstadや同僚は、「経済、環境及び気候プロセスで、アマゾンが伐採及び開発され、今後20年間に干ばつによって森林の55%が破壊される」と予想しています。また、「このことによる被害は、地域の温暖化と森林劣化に加え、1526億トンの大気中へのCO2排出量をもたらす」としています。 また、これらのことは、牧場主や農家の環境に敏感な投資家の所有者に、火器管制機構への投資拡大をもたらすとともに、森林ベースの炭素オフセット市場の出現をもたらします。また、保護地域の設立を急速に拡大する必要もあります。
Read more: http://news.mongabay.com/2009/1203-amazon_deforestation.html#ixzz1tQ5TT3lX

赤い部分は、森林伐採と火災がいずれも増加している地域。濃い緑色の部分は、森林伐採は減少しているが、火災は増加している地域を示す。特に道路の周辺域で集中的に火災が発生していることが分かる。画像提供はアラゴン及びシマブクロ(2010年)
赤い部分は、森林伐採と火災がいずれも増加している地域。濃い緑色の部分は、森林伐採は減少しているが、火災は増加している地域を示す。特に道路の周辺域で集中的に火災が発生していることが分かる。画像提供はアラゴン及びシマブクロ(2010年)

 

  英国エクセター大学のルイス・アラゴン氏とブラジル国立宇宙研究所(INPE)のヨシオ・E・シマブクロ氏は、最近発表した共同研究報告で、「森林の破壊や劣化を止めるために、REDD+は焼畑を農地管理法としてはアマゾン内で禁止するという規則を採用すべきだ」と論じています。それはアマゾンの森林伐採減少地域で、火災発生率が59%と上昇しているからです。彼らは、「我々はアマゾンの人々が焼畑をせずに農地を利用し、管理していけるようにしなければならない。焼畑をしない農地管理の実施と継続を可能にするために、機械の購入やトレーニング、そして技術的援助のための財政支援を行う必要があるだろう」と述べています。

 

2011年報告/アマゾンの大開発で森が消滅し、火災が増加し、干ばつが拡がり、気候変動が起こり、枯れ死の森でCO2が大量発生する

 2005年の火災・伐採等でアマゾンから大気中に排出された二酸化炭素は、日本と欧州を合わせた年間排出量を超える50億トンに上ったとの研究報告もあります。通常の年であれば、アマゾンの熱帯雨林は20億トンの二酸化炭素を吸収する力があると報告されています。

 英リーズ大学、シェフィールド大学、そしてブラジル・アマゾン環境研究所が共同で実施した調査結果に基づき、AFP報道(201124)は、「森林破壊によって20世紀後半、アマゾン盆地全体で見込めたはずのCO2純吸収量は失われ、それどころかアマゾン自身が純発生源になりつつある」としています。

 

 またAFPは、「アマゾンのような成熟林は、地球温暖化問題を左右する大きな因子である。木は光合成を通じて大気からCO2を吸収するが、腐食したり焼けてしまっている場合、そして林地が掘り起こされた状態ではCO2が大気中へ戻り、逆に温室効果をもたらしてしまう。アマゾン熱帯雨林の大部分は、季節性の中程度の干ばつに対しては回復力があるが、そうした回復力にも限界があることが、実験でも自然の厳しい干ばつでも示されてきた。気候変動に伴って干ばつが増えれば、枯れ死した森林や牧場のバイオマスから炭素排出のリスクが高まる」としています。

 

 大気中のCO2を例年15-20億トン吸収しているアマゾン熱帯林は、2010年と2011年の2年間はこれほど吸収できないと予想されています。枯れたり朽ち果てたりした木々は向こう何年かで50億トンのCO2を放出するとも言われ、この結果、2010年の干ばつが影響するCO2の総量は約80億トンにもなると言われています。

 

 森林破壊へのODA増額はNO! 日本商社のアマゾンでの大豆生産拡大策も要りません。森林破壊や火災を止め、大規模開発をさせないように日本からもPRをしましょう!